ナナ・ヴァスコンセロス
ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ/アフリカデウス

ナナ・ヴァスコンセロス
ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ/アフリカデウス

2016.4.6 RELEASE

ナナ・ヴァスコンセロス
ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ/アフリカデウス

Nana Vasconcelos
NANA-NELSON ANGELO-NOVELLI / AFRICADEUS

RPOP-10014 定価¥1,800 (+税)
解説:中原 仁

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ブラジル音楽の宝、ナナのスピリチュアルでみずみずしい音楽宇宙。キャリアをスタートさせた70年代サラヴァ時代の傑作2枚をカップリング。

追悼盤
最新リマスタリング
ボーナス・トラック2曲収録

世界的パーカッショニスト/ビリンバウ奏者であるナナの、サラヴァ時代の名作2枚をカップリング。ミナスの音楽をさらに発展させフォーキーに疾走する74年盤、そして大自然の声とシンクロしたようなビリンバウの音にしびれる72年デビュー盤。むせかえるような大地の匂いに感動する。

【ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ】

  1. ノ・スル・ド・ポロ・ノルチ(北極の南へ)
    No sul do pólo norte (N.Angelo)
  2. ノ・ノルチ・ド・ポロ・スル (南極の北に)
    No norte do pólo sul (N.Angelo)
  3. アランダ
    Aranda (N.Angelo / R.Bastos)
  4. トシーロ
    Toshiro (Novelli)
  5. バイアゥン・ド・アコルダール (目覚めのダンス)
    Baião do acordar (Novelli)
  6. ガリンポ
    Garimpo (N.Angelo)
  7. ティロ・クルサード
    Tiro Crusado (N.Angelo / M.Borges)
  8. ピノーチ (跳躍)
    Pinote (N.Vasconcelos)
  9. 【アフリカデウス】

  10. アフリカデウス (アフリカの男神)
    Africadeus (N.Vasconcelos)
  11. アボイオス (牛飼いの歌)
    Aboios (N.Vasconcelos)
  12. セレサゥン・ジ・フォルクローレ
    Seleção de folclore (N.Vasconcelos)
  13. 【ボーナス・トラック】

  14. アンプロヴィザション
    Improvisation (N.Vasconcelos)
  15. キリエ・エレイ・ソン
    Kirie elei son (N.Vasconcelos)

■M-1~8:1974年作 (SARAVAH SH-10044)
■プロデュース:ピエール・バルー
■録音:ジル・サレ
ナナ・ヴァスコンセロス (ビリンバウ、ヴォーカル、パーカッション)
ネルソン・アンジェロ (ギター、ピアノ、オルガン、ヴォーカル)
ノヴェリ (コントラバス、ギター、ピアノ、ヴォーカル)

■M-9~11:1972年作 (SARAVA H SH-10039)
■プロデュース:ピエール・バルー
■録音:ダニエル・ヴァランシアン
ナナ・ヴァスコンセロス (ビリンバウ、ヴォーカル、パーカッション)

■M-12, 13:1974年録音 (南仏カルパントラでの録音)
ナナ・ヴァスコンセロス (ビリンバウ、ヴォーカル)

世界的なパーカッショニスト/ビリンバウ奏者のナナ・ヴァスコンセロスの歴史的名盤2枚のカップリング。ブラジル北東部生まれのナナは、ミルトン・ナシメントヤやガトー・バルビエリとの共同作業を経てパリでピエール・バルーと出逢い、ピエールのプロデュースでこの傑作2枚を完成。この作品が世界中に知られ、以後エグベルト・ジスモンチ、パット・メセニー、トーキング・ヘッズ、坂本龍一他との共演で真の世界的アーティストへと成長していく。

74年作の『ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ』はミルトン人脈の三人が、クール・フォーキーなサウンドでブラジル内陸部の音楽的広がりを表現した傑作。72年作の『アフリカデウス』は、表情豊かな弦打楽器ビリンバウで大自然と一体化したようなサウンドを提示した歴史的名演。ここでのビリンバウのスピリチュアルなサウンドは今も誰も越えられないバイブル!そしてボーナス・トラック2曲は1974年、南仏カルパントラで行われた伝説のサラヴァ・フリー・コンサート音源より。ここでの荘厳なまでのナナのヴォーカルは鳥肌もの。

2014年にはジャイルス・ピーターソン・プロデュースのアルバム『BRASIL BAM BAM BAM』に参加。その制作過程を描いたドキュメンタリー映画『BRASIL BAM BAM BAM』にも出演。そして2016年4月、「エグベルト・ジスモンチ&ナナ・ヴァスコンセロス」という幻のデュオによる一夜限りの来日コンサートが実現!
http://www.shalala.co.jp/gnduo2016/


■ナナ・ヴァスコンセロス来日公演に寄せて by ピエール・バルー
ナナ・ヴァスコンセロスとの出会いはサラヴァ・レーベル50年の中でも最も美しい出会いの一つであった。パリの道端でビリンバウを弾いていた彼をサラヴァ・スタジオに招きいれ、彼の最初のアルバム、しかもビリンバウのソロアルバムを多分世界で初めて作った。彼は音楽の魔法使い。ニワトリとセッションしたり、鍋やフライパン、コーラの瓶、と生活音をとんでもなく魅力的な音楽に変えてしまう。私はいつも彼のことを弟と呼んでいる。だから大好きな日本に彼が来ることを聞いてとても嬉しいし、自分も一緒に行くような気持ちがしている。

ピエール・バルー