ハニャ・ラニ/ホーム

ハニャ・ラニ/ホーム
エーラ


2020.7.3.RELEASE (Digital 5.29.)

ハニャ・ラニ
ホーム
Hania Rani / Home

RPOP-10031
定価¥2,400 (+税)

解説:大西 穣

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試聴PV「Home」
https://www.youtube.com/watch?v=c4bfmXe7r9s


構成力に満ちた音響的レイヤーとリリカルなピアノ。ポスト・クラシカル/エレクトロ・ミュージック/ユーロ・フォーク/アンビエント他を統合しつつも、新しい地平に立った傑作。ヴォーカル曲も収録。

■スワヴェク・ヤスクウケに続くポーランド・ピアノ・シーンの新しい才能として、UKマンチェスターの最重要レーベルGondwanaから昨年発売された初リーダー作『ESJA』。このアルバムで急速に注目を集めてヨーロッパでは昨年50ケ所以上のツアーやフェスをこなし、年末には「ザ・ピアノエラ2019」に出演して“最も大きな発見”と大絶賛されたハニャ・ラニ。間違いなく今一番、加速度的に注目されているコンテンポラリー・ピアニスト/コンポーザーの最新作が今回もGondwanaからリリース。

■前作で特徴的だった、ピアノのハンマーの打弦音や鍵盤が軋む音、ペダル音などのノイズをサウンドの美しい一部として響かせたセンス。本作では新たにベース/ドラム/ストリングス・クインテット、さらに前作『ESJA』のミックスを担当したジィズ・ファン・クルースターがサウンド・デザイナーとしても参加。リズミカルな曲でも静謐な印象を残す映像的なサウンドはそのままに、本作ではさらに鳥のさえずりを始めとしたSEやミニマルなプログラミング等も導入、ピアノ・レイヤーや日本の琴に影響されたサウンド、ヴォーカル・サンプリング他その創造領域が格段に広がっている。全曲リリカルでメロディックな旋律ながら極めて現代的なプロダクションが進化、ポスト・クラシカル/エレクトロ・ミュージック/ユーロ・フォーク/アンビエント他を統合しつつも、まったく違うオリジナルな地平に立った傑作。

■さらにこの新作では「ザ・ピアノエラ2019」で披露した天使のような自身によるヴォーカル曲を収録(M-1,3,5,11,13/「ザ・ピアノエラ2019」で歌われた4曲はすべて収録)。ノスタルジックな印象のヴォイスと、現代的なサウンドのコントラストは斬新な響きとして迫ってくる。

■収録曲はシューベルト「冬の旅」を想起させるようなイメージの曲で自身の作曲法の新たな転機となった「Leaving」、ムーミン谷のモランをモチーフにした「Buka」、当初のピアノ・ソロ曲がライヴを重ねるうちに新しいアレンジを採用してベース/ドラムス/シンセ/ヴォイスが加わっていった「Home」、「ドイツ史の零時」(第二次世界大戦敗戦日)の意味で、新しい出発を意味する「Zero Hour」、ピアノという楽器特性をフルレンジで示し、音楽的モチーフである「FLOW」を表現した「F Major」、来日公演時に東京・根津美術館の展覧会に訪れ「天然」という言葉を知りインスパイアーされた「Tennen」他、イメージ豊かな楽曲揃い。


  1. リーヴィング
    Leaving (Hania Rani)
  2. ブカ
    Buka (Hania Rani)
  3. ネスト
    Nest (Hania Rani)
  4. レター・トゥ・グラス
    Letter to Glass (Hania Rani)
  5. ホーム
    Home (Hania Rani)
  6. ゼロ・アワー
    Zero Hour (Hania Rani)
  7. Fメジャー
    F Major (Hania Rani)
  8. サマー
    Summer (Hania Rani)
  9. ルルカ
    Rurka (Hania Rani)
  10. テンネン
    Tennen (Hania Rani)
  11. アイル・ネヴァー・ファインド・ユア・ソウル
    I’ll Never Find Your Soul (Hania Rani)
  12. オムベリコ
    Ombelico (Hania Rani)
  13. カム・バック・ホーム
    Come Back Home (Hania Rani)
  14. オナマドムタム *日本盤ボーナス・トラック
    Onamadomtam (Hania Rani) *JPN bonus track

■プロデュース/作曲/作詞:ハニャ・ラニ

ハニャ・ラニ (piano, voice, synthesisers, keyboards)
ジェモヴィト・クリメク (double bass, moog synthesisers)
    *M-1, 2, 5, 6, 10, 11, 13
ヴォイチェフ・ヴァルミヤク (drums) *M-5, 6, 10, 11, 13
ジィズ・ファン・クルースター(additional sound desigm) *M-8, 10

ストリングス・クインテット: *M-10
マルタ・ピゥルコフスカ (violin) / パウリナ・クサ (violin) / マテウシュ・ウァシウチョネク (viola) / ドブラヴァ・チョヘル (cello) / スタニスワフ・チジェフスキ (double bass)

■レコーディング・エンジニア:
イグナツィ・ギルセツキ (モノクローム・スタジオ@ポーランド Sep 2019)
   *M-1, 3, 5, 6, 10, 11, 13
ピオトル・ヴィエチョレク (ホーム・スタジオ@ポーランド Sep 2016, Oct 2019)
   *M-2, 4, 7, 8, 10, 12
ベルグル・ソルリソン (E7スタジオ@アイスランド Sep 2017) *M-9

■ミックス・エンジニア:
ジィズ・ファン・クルースター(@アムステルダム Oct-Dec 2019) *M-1-11
ピオトル・ヴィエチョレク (@ワルシャワ Dec 2019) *M-12, 13
リディア・ミュンシンスキ:cello (2, 3, 4, 6, 7)

■マスタリング・エンジニア:
ジノ・ミコレイ(@ベルリン Dec 2019)


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