サラ・ガザレク/ディスタント・ストーム

サラ・ガザレク/ディスタント・ストーム
エーラ


2019.3.20. RELEASE

サラ・ガザレク
ディスタント・ストーム

RPOZ-10045
定価¥2,500 (+税)

解説:佐藤英輔

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従来からのプロダクション・チームを一新し、シカゴ~LA系ミュージシャンを新たに起用した最新作。サム・スミス、ビョーク、スティーヴィー・ワンダー、エリオット・スミス他のカヴァーも収録。

■伝統と現代性を、ジャズ・アメリカーナのセンスと共にコーティングできるワン・アンド・オンリーのシンガー、サラ・ガザレクの最新作。ここ数年はパートナーとの別離や母親の交通事故を始めとした私生活での変化、慣れ親しんでいた音楽チームの見直し他様々な変化を経験、新しい環境に身を置いた中での新作。”the light AND the dark”というキーワードの元、それと呼応するようなリズム・セクションの一新、ローズやホーン・セクションの色彩と音色を新たなサウンドに獲得(ビョークのカヴァー曲等はその大きな成果)。変わらずソフィスティケイトされたサウンド、作品全体にわたるモダンでクールなホーン・アレンジメント、そしてより成熟さを感じさせるヴォーカルに心うたれる、彼女のターニング・ポイントかつ代表作になりえる内容といえる。単独ソロ作としては『Blossom & Bee』(2012)以来7年ぶりの作品。

■毎作その審美眼が冴えわたるカヴァー曲、本作ではサム・スミス、ビョーク、スティーヴィー・ワンダー、ニック・ドレイク、さらにドリー・パートン作までが混在する独特のセンス。ラリー・ゴールディングスとの共作を2曲、ブラッド・メルドーとの共作(歌詞サラ・ガザレク)を1曲収録。

■2nd『リターン・トゥ・ユー』(2007)でデビュー作前のアンブローズ・アキンムシーレを起用したりと、サラの現代的なセンスは過去より定評がある。本作でも、マーク・ジュリアナとの共演やマカヤ・マクレイヴンやフランチェスカ・アンカローラ他が参加した新作が話題のステュ・ミンデマン(p, rhodes)~今回サラ・ガザレクと共同アレンジ5曲担当~、ジェフ・パーカー&ザ・ニュー・ブリードで来日したジョシュ・ジョンソン(sax)といったシカゴ系、ハービー・ハンコックやジェイコブ・コリアーのサポート・メンバであるクリスチャン・ユーマン(ds)他が参加。特にサックス=トロンボーン=バスクラリネットによるアレンジは聴き応え満載。他にカート・エリング(1曲ゲスト参加)、ラリー・ゴールディングス、さらにビリー・チャイルズ人脈が参加した豪華布陣。


  1. ネヴァー・ウィル・アイ・マリー
    Never Will I Marry (Lesser Samuels/Frank Loesser)
  2. アイム・ノット・ジ・オンリー・ワン
    Not The Only One (Sam Smith/James Napier)
  3. イージー・ラヴ
    Easy Love (Sara Gazarek/Larry Goldings)
  4. アイ・ビリーヴ
    I Believe When I Fall In Love (Stevie Wonder-Yvonne Wright)
  5. ザ・リヴァー/リヴァーマン
    The River / Riverman (Poem;Sara Teasdale, Music;Josh Nelson / Nick Drake)
  6. コクーン
    Cocoon (Bjork-Thomas Knak)
  7. ジョリーン
    Jolene (Dolly Parton)
  8. アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー *日本盤ボーナス・トラック
    I’m A Fool To Want You (Frank Sinatra/Jack Wolf) *JPN bonus track
  9. ガスライト・ディストリクト
    Gaslight District (Sara Gazarek/Larry Goldings)
  10. スピニング・ラウンド *日本盤ボーナス・トラック
    Spinning Round (Jessie Palter-Mike Jellick) *JPN bonus track
  11. ロンリー・アワーズ
    The Lonely Hours (Jerry Solomon/Hy Glaser)
  12. ディスタント・ストーム (ホエン・イット・レインズ)
    Distant Storm (When It Rains) (Sara Gazarek/Brad Mehldau)

2018年LA録音
Produced by Sara Gazarek

Arranged by Sara Gazarek + Stu Mindeman(1,2,4,8,9), Larry Goldings(3), Josh Nelson + Sara Gazarek(5), Alex Boneham + Sara Gazarek(6), Geoff Keezer(7,10), Josh Johnson(11), Brad Mehldau (12)*original arranged

Horn Orchestration: Stu Mindeman (M1,4), Alan Ferber(M2,8,9,12), Josh Johnson(M5)
Background Vocal Orchestration: Erin Bentlage (M4,9,12), Sara Gazarek(M12)
Kurt Elling Poem: Sara Gazarek + Stu Mindeman(M12)


サラ・ガザレク: Voice/ステュ・ミンデマン: Piano (M3,7,8,9,10,11,12), Rhodes (M1,2,4,5,6)/アレックス・ボーナム: Bass/クリスチャン・ユーマン: Drums/小川慶太: Percussion (M1) /アーロン・サーファティ: Percussion (M4) /ジョシュ・ジョンソン: Alto Sax (M1,2,4,5,6,11,12) /ダニー・ヤンクロー: Alto Sax (M8,9) /イド・メシュラム: Trombone (M1,2,4,5,8,9,12) /ブライアン・ウォルシュ: Bass Clarinet (M1,2,4,5,8,9,12) /ラリー・ゴールディングス: Organ (M3,9) /カート・エリング: Special guest vocalists (M12) /エリン・ベントラージ: Vocal Layering/Backgrounds (M2,4,9,12) /マイケル・マヨ: Vocal Layering/Backgrounds (M2,4)


NOW ON SALE
互いに寄り添い、完全に調和する声とピアノ。名コンビ、ジョシュ・ネルソンとのデュオ作。
『サラ・ガザレク+ジョシュ・ネルソン/デュオ』 RPOZ-10011